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アフター6ジャンクションのeスポーツ特集が大変意義深い内容だった

 ライムスター宇多丸がメインパーソナリティーを務めるラジオ番組「アフター6ジャンクション」。4月26日木曜日放送の「ビヨンド・ザ・カルチャー」というコーナーのテーマは「eスポーツの現在とちょい未来を考える」だった。eスポーツ業界にとっても、一般へのeスポーツ普及という面でも、非常に意義深い内容だったと思う。


 ゲストは「ハメコ。」こと金子紀幸さん。格闘ゲーム大会の運営や実況として、ファンにはおなじみの人物だ。まずこの人選の時点で番組側の「わかってる感」が察せられる。

 昨今メディアなどで、eスポーツが盛り上がっている、と言われている。しかし実際のところどうなの? という話が中心。詳しい話はラジオクラウドなどで実際に聞いて頂きたい。

radiocloud.jp

 そもそもなぜこのような特集が行われたか? それはeスポーツやプロゲーマーの華々しい面ばかりがメディアで取り上げられがちで、本質的な部分が伝わっていないからだろう。

 賞金の多さや人気ばかりが取り沙汰されるプロゲーマー達だが、彼ら・彼女らの中でも第一線で活躍できる人はごくわずか。

 「優勝賞金が億単位!」などと言われることもあるが、それはほとんどの場合チーム競技において優勝チームに授与される額であって、一人あたりの取り分は更に少なくなる。そもそも日本で主流の格闘ゲームとは別のタイトルの話だ。

 さらに引退後のプロゲーマーに対する将来の保証なども全く前例がなく、先行きは不透明。全ては今活躍している先人たるプロゲーマー達に委ねられているような状況といえる。

 eスポーツのオリンピック競技化に向けた動きがある、という話もメディアからよく出てくるが、どこまで信憑性があるかもわからない。なんとなく、雰囲気で、メディアが騒いでいるだけという可能性すらある。


 そもそも現在eスポーツと呼ばれるようなゲームタイトルをプレイしている人々のほとんどが、「eスポーツ」という言葉が生まれる前からそのジャンルのゲームに親しんできた人たちだ。

 それに対し「このタイトルはeスポーツで、こっちはeスポーツじゃない」などといったナンセンスな議論もなされている。eスポーツなんて言葉が必要なのか? 「ゲーム」じゃダメなのか?

 そこには、ゲームというイメージの悪い言葉をeスポーツという耳触りの良い言葉でコーティングして、いかにも流行っている風に見せかけようというなんらかの意志も感じられなくはない。


 また、少し前に「日本eスポーツ協会」という団体が設立された。ゲームのオリンピック競技化のためには国内に統一された団体が必要、という建前らしい。

 協会が認定したプレイヤーに対しては「プロゲーマーライセンス」を発行されているのだが、それが一部では物議を醸している。

 協会の説明によると、賭博法によって生じる問題を回避するためにライセンスが必要、という話だったのだが、ライセンスなんて無くても労務契約を結べばいいだけじゃないか、という意見が出たり。

 ゲーマー達から協会に対して「ゲームコミュニティーと関係ない人達がどこかからやってきて、自分たちが金儲けするための仕組みを作っただけ」というような声も少なくない。

 それは今のところあくまで彼らの印象に過ぎないわけが、もしそれが多かれ少なかれ事実であったとすれば、いわゆる「利権」案件ということになる。なにより当のゲーマーたちが置いてけぼりだ。


 eスポーツの大元であるゲームそのものがもっと世間に認められるような環境づくりが何よりも大事、という趣旨の話を金子さんは語っていた。

 本当にそのとおりだと思う。

 番組内では、新作格闘ゲームドラゴンボール ファイターズ」が紹介された。自分も目下プレイ中のタイトルだ。面白いのでみんなもやろう(ダイレクトマーケティング)。

 そして大会のネット配信などでプロ・アマ問わないハイレベルな戦いを見れば、さらに楽しくプレイできるようになるだろう。この機会にアトロクリスナーのみなさんも是非。