引き続きVTuberにハマっている自分についての記録。
相変わらず文章を書くことでしか自分を理解できない自分。
特に真新しい知見があるわけじゃない、と思う。ただ書くことでものごとを相対化したいだけだ。
人気があるVTuberは、いずれも何かしらの能力を持っている。
ゲーム実況が上手い人。
画力のある人。
トーク力がある人。
コミュニケーション力が高く人間関係を構築し配信上で優位に立てる人。
男性的、もしくは女性的魅力でアピール出来る人。
人気がある人には、それだけの理由がある。
自分はアイドル的なもの全般を昔も今も好意的に見ていないが、それはそれとして、いわゆるアイドルと呼ばれる人々のうちの人気が高い人は、ほとんどいずれも何かしらの能力に秀でている。そのことは認めるようにしている。「アイドルなんてみんなクソだ」みたいな切り捨ては爽快ではあるが、現実を見誤ることになるから。
そしてそのあたりの事情はVTuberに関しても変わらない。
しかし特定の分野の専門家以上に優れていることは稀だ。
そもそも優れた専門的能力を持っているのであれば、VTuberになる必然性は薄い。
人気稼業の危うさも目の当たりにしている。
もちろんそれを知識としては知っていた。でも現在進行系でそういうものに接するのは初めてかもしれない。
人気VTuberは極めて多忙である。連日の動画配信に加え、企画会議、ボーカルやダンスのレッスン、英語学習などをこなしている。
ゆえに体調不良などで活動を一時的に休止する人が多い。
なぜそのような過密なスケジュールになるかといえば、アイドルには人気の波があるから。
人気を「賞味期限」でたとえるより、「旬」でたとえたほうが適していると思う。最も人気が高いとき活動を増やす。それによりさらに人気を高める。そのようないわば人気のインフレーションによって人気アイドルは生まれる。
だから「無理せず持続可能な活動を」などとは言っていられない。
ある人がアイドルの定義を「実力以上に人気が高い人」と言っていたが、いわゆる人気VTuberもそれに当てはまるだろう。
厄介なのは「無理して頑張る姿」をも、ファンは消費しているということ。
逆境に立つ人を「推し」たくなる心理を利用しているのである。
喋り過ぎで声が出ないだとか、病気で手術しただとか、ネット上で誹謗中傷を受けているだとか、過去の苦労話だとか、あまつさえ精神的な不調ですら公にする。
人気VTuberの人気を支えているのは、いわゆる投げ銭システムで数万円以上の投げ銭をするコアなファン層だろう。
他には企業とのタイアップ、いわゆる「案件」もある。チャンネル登録者数などファンの数字も人気を表すファクターにはなる。
でも根幹において人気を支えているのはやはりコア層なのだろう。多分。数字を分析したりしたわけではないから確かじゃないけど。
そこにはファン同士の競争心理も生まれるだろう。
そのような構造を持ったものと関わることは、果たして良きことなのだろうか?
それはガチャ課金システムを搭載したゲームをプレイしているときも感じる疑念だ。