rhのブログ

日々思ったことについて、書くかもしれない

自分のドラクエの記憶

 即物的なものについて書くのは気が楽だ。ゲームの攻略法とか。買ったもののこととか。

 でもたまにはもう少し複雑なことについて書きたくなる。必ずしも複雑なことを書けるだけの能力を持っているわけじゃないけれども。



 ドラゴンクエストの音楽、そしてドラクエについて。自分にとってドラクエと言えば5。作品の内容どうこうよりも、単純に生まれた世代の影響が大きいと思う。幼いながらに小説版を読んでいた。

 逆に言えばそれ以外のシリーズ作品に対しては、自分でも意外なほど思い入れが無い。スーファミの1、2のセット、6、3、どれもリアルタイムでまともにクリアした記憶がない。大体家族がプレイしているのを後ろで見ていた。

 よく考えてみればスーファミの頃でもまだ年齢的に幼かった。強く記憶に残っているスーファミRPGと言えばドラクエ5FF6くらい。その後PS世代になってからアークザラッドFF8ヴァルキリープロファイルサガフロンティア2などを自分から進んでプレイしていった。

 話をドラクエに戻そう。

 ドラクエ5の音楽は、限られたスーファミのスペックの中でも、音楽知識の無かった自分に「オーケストラ」を感じさせることに成功していたと思う。なにせリメイク版のフルオーケストラ版を聴いてもほとんど当時と違和感が無いのだ。町のBGMのフルート感、城のBGMのトランペット感(で楽器が合っているのか今でも自身は無い)が、ブラウン管を通して如実に表されていた。

 洞窟のおどろおどろしさ。天空城の天空感。挙げていけばキリがないが、その音楽と情景が、まるでテーブルのコップを取り上げるみたいに簡単に記憶から取り出すことができる。そのような記憶がいかに得難いものであるか、歳をとって初めてわかる。

 5以降のシリーズ作品もほぼリアルタイムでプレイしていない。6、7、8、9と、家族が遊んでいるのを横目で見るだけだった。9は家族がDSに飽き、自分もPSPでモンハンするのに飽きた頃にストーリーだけクリアした。8は3DS版をやった。6は最近スマホでクリアした。10は完全にノータッチ。

 しかしそんな距離感だったにも関わらず、世間の評価と同じように、自分の中でもドラクエは「国民的RPG」のポジションにあり続けた。考えてみればちょっと不思議なことではある。

 そして実に5ぶりにリアルタイムでプレイしたドラクエ11。「ドラクエの最新作」としては100点満点のクオリティだった。ただ音楽に関しては過去作の使い回しが気になった。作曲者の年齢を考えれば無理もないことだったのはわかっていたけれども。