木刀の素振りは気持ちいい。筋トレは気持ちよくない。その違いはなにか。
っていうかもうずっと前から筋トレをやめたいと思い続けている。
筋肉を痛めつけるような動きが体に良いわけが無い。たしかに筋肉は肥大する。でも体にとって不自然な動きを癖づけることになる。
でも他にいい運動が見つからない。家でできる手軽な運動が。だから腕立てやスクワットをしている。
巷にある運動の指南書はそのあたりを軽んじているようにみえる。ひじとつま先で地面に伏せて体をまっすぐに伸ばす運動がやってて気持ちいいわけが無い。
それは科学的に正しい運動なのかもしれないが、心理学的には正しくないんじゃないのか。しんどくて続かないのであれば。
しかし何を気持ちいと感じるかはその人次第、という問題がある。世の中にはスクワットなら気持ちよくていくらでもできるという人いるのかもしれない。
木刀を素振りする気持ちよさは、剣をびゅんびゅん振る感触だとか、フォームを安定させるための程よい集中力の使い方にある。それを別に気持ちいいと感じない人もいるだろう。
それに世の中にはヨガとかピラティスとか太極拳とか、筋肉を鍛える以外の運動がいくらでもある。そういうのの中から自分に向いたものを探すべきなんだろう。指南書に文句を言うんじゃなく。
しかしそう考えてみると、「日本の伝統的な健康体操」がすぐには思いつかない。GHQによって歴史から抹消されたのか? などと疑ってみるもまたをかし。
時代劇の登場人物が朝起きてなにかしらの運動をするさまを想像できるだろうか? ちょっとできない。せいぜい水浴びとかが限界。
ずっと伝わっている運動というとみんな武道になってしまう。道を極めなければいけないようなニュアンスが生じる。そういうんじゃあない。こっちはただ健康になりたいだけで。なにか日本人的な発想のクセが影響しているのかも。