スポーツサイクルはいい。歩くよりも、走るよりも、ママチャリよりも、速く走れる。
クロスバイクを買うなら実売り5万、ロードバイクを買うなら実売り10万以上は出したほうがいい。ネットで売っている安いやつでなく、実際に店に行って、サイズを確認して買ったほうがいい。自分は家族のお下がりのGiant Escapeに乗ってるけど。
ライトとスピードメーターを買って取り付けるといい。っていうかライト無しで公道を走ったら法律に引っかかる。盗難防止のキーロックももちろん必須。
長距離を走るなら手袋を。スピードを出すならヘルメットを買うといい。ほんとはスピードを出さなくてもヘルメットは被ったほうがいいんだけど、見た目がダサい。慣れるとそれがかっこよく見えるらしいけど、自分はまだその境地には達していない。
サドルが小さいから最初は尻が痛くなるかもしれないが、我慢すれば2~3回で慣れる。ジーンズを履くのはあまりよくない。せめてチノパン。長ズボンを履くなら、右足の裾がギアに引っかかるのを防ぐためのベルトが売ってるから、それを巻け。ちなみに自分は一時期、野球用のストッキングベルトを巻いていた。
スポーツサイクルに乗ると、もちろん行動範囲が広がる。しかし速く遠くに行くほど疲れる。当然のことかもしれないが、これからスポーツバイクに乗ろうという人ほど、そういう当然のことを見逃しがちだ。自転車はオートバイではないのだ。自分の力でペダルを漕がなければならない。
あと、スポーツサイクルは荷物が積めない。よって買い物にも向いていない。それだったらママチャリに乗ったほうがいい。
交通費を浮かせるためにスポーツサイクルに乗る、というのも、個人的にはやめたほうがいいと思う。スポーツサイクルはまずそれ自体が高価なものだし、メンテナンスにも地味に費用が掛かる。喉が乾くし腹も減る。電車やバスに乗ったほうが楽だし効率的だ。安くてメンテの手間が少ないママチャリに乗るという手もある。
それでもやっぱりスポーツサイクルは楽しい。自分の力で、風を切って走る楽しさは、他では代えがたい。
自分でパンクを修理したり、パーツをカスタマイズするのも楽しい。自分はトゥークリップという、時代遅れのパーツを使うことで、勝手に通ぶって悦に浸ったりしているが、それもまた楽しい。
しかし事故には気を付けなければいけない。自分は以前、外苑周辺で他のロードバイクに後ろから追突され、リアディレーラー(後輪のギアを調節するパーツ)をぼっきり折られてしまったことがある。しかもそのロードバイク乗りには、修理中に逃げられた。よくよく考えたら単なる当て逃げであるが、後の祭り。修理費一万円強。怪我がないだけよかったが。
それ以来、スピードを出すのはサイクリングロードだけにして、街中を走るときは、ママチャリに乗っているくらいのつもりでゆっくり走るようになった。
と、悪いことも結構書いたが、なんだかんだ言って楽しいので、「運動をしたい」「趣味を探している」という人にはスポーツサイクルに乗ることを強くお勧めしたい。ツーリング仲間ができればもっと楽しいんじゃないかな。僕はいないけどね。