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ニコニコ動画ユーザーのゲーマーがniconico(く)発表会について思うこと

 2017年11月28日、niconico(く)の発表会が行われた。そしてネット上では大不評の嵐が吹き荒れた。

 ユーザーが最も望んでいる「画質の向上」「重さの改善」といった要素を先延ばしにし、なんだかよくわからないゲーム機能や、生放送のオープニング・エンディングの自動作成機能など、ハッキリ言ってどーでもいい内容の発表に終止したのだから、荒れるのも当然だろう。

 発表会に必要なのは、いかに聞く人をワクワクさせるか、なのだろうと思う。良くも悪くも。その意味でスティーブ・ジョブズは天才だったのだろう。よく知らんけど。

 逆に言えば、口八丁手八丁で聴衆を納得させられれば実際の発表内容なんてどうでもいいのかもしれない。

 しかしその観点から言っても、今回のニコニコ動画の発表会は二重の意味で最悪だった。発表内容も最悪だし、発表者の語り口もやはり最悪だった。逆にスゴイ。むしろ面白みすら感じるレベル。

 

 自分は確か2010年頃からニコニコ動画のプレミアム会員だったが、半月ほど前にやめている。

 理由は単純にお金の節約のためで、無限にお金を持ってたら今でもプレミアム会員を続けていると思う。別にけものフレンズの件も今回の件も関係ない。

 昔は動画を投稿していた時期もあったがそれもやめたし、生放送は画質が悪すぎるのでYoutube・Twitch・Openrecなどを見るようになった。なのでプレミアムをやめて困っていることは今のところほとんど無い。

 ゲームのプレイ動画だけは未だにニコニコ動画を見ている。未だに面白い動画が上がっているのは、コメント機能と、これまでユーザーが培ってきたプレイ動画の文化のおかげだろう。エコノミー画質になることもあるが、元の画質がそんなによくないので大して気にならない。

 逆に言えば自分にとってのニコニコ動画のアドバンテージはそこしか無い。もし新たにニコ動同様のコメント機能付きの動画サイトが出現して(画面上に流れなくても、再生時間に連動したコメントが横に出るくらいでも十分だと思う)、そこに面白い動画投稿者が移動するようなことがあれば、自分にとってのニコ動は完全に終了するだろう。

 

 それ以外の機能に関して色々言われていることは、現状では別に気になっていない。単に使っていないから知らないだけだと思うけど。

 ニコニコ動画の現状について、「単にお金が足りないからうまく行かないんじゃないか」と言っている人もいるが、お金よりも人を大事にしなかったツケが回ってきてるのではないか、と個人的には思う。

 エンジニアが逃げ出しているという話も聞くし、ある実況者はドワンゴ内部での経験を非常に苦々しく語っていたりした。とにかくいい噂を聞かない。

 ニコニコ動画スマホアプリのクオリティは本当にひどく、なにしろ未だに「全画面表示」のボタンすら搭載されていないほど。そんな状況が放置されているのは、金というより単にアプリの仕様を理解し改善する人員が足りないせい、と考えるほうが自然だろう。

 

 会長のK氏は自著で「炎上してナンボ」的なことを語っていたので、今回の発表会への反応もある程度想定内だったのだろう。なのであの発表会についてこれ以上に何か言う気は起こらない。

 しかし、以前だったらあんな発表があれば、運営を叱咤する動画が大量にランキング上位に上がってきたに違いないのだが、今回はそんな動きもあまり見られない。もはや運営に文句を言って盛り上がるほどの活気も残っていないのかもしれない。

 おそらく今後も右肩下がりでニコニコ動画は続いていくだろうが、経営が立ちゆかなくなったら一気に閉鎖、なんてこともありうるだろう。そうなったら少し寂しい。寂しいけど、運営の自業自得だろうな、とも思う。